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(ファミマガ ウソ技の巻)


 予定していたセガを書くにはあまりに荷が重いので、気楽な思い出話でお茶を濁しますか・・・ セガだけに。

 ファミコン初の専門誌「ファミリーコンピューターマガジン」が創刊されたのが1985年。その中の「超ウルトラテクニック」通称ウル技(テク)は裏技ブームの火付け役であり、最も人気のあるコーナーでした。今回は、毎号豊富なウル技(ページ数により20〜50個くらい)の中にひとつだけ編集部が勝手に作ったウソの裏技「ウソテク」にまつわるエピソードです。

 初代ファミコン時代のウソ技画像はファミコンタイトラーという取込み画像を加工できるハードで作っており、水晶の龍でヒロインと野球拳という手の込んだウソ技も作ることが出来ました(ちなみにS端子接続ができるので、通常のゲーム画面もコレで撮っていた)。しかし、スーパーファミコン時代になると画像を直接加工できるツールがないため、プリントアウトした画像を切り貼りで作らないといけなかったのです(私がいた94年当時編集部内には画像加工ができるPCがなく、文章はワープロ専用機で写植も手作業でした)。
 そんな時、ウソ技のネタにされたのがカプコンから発売されたファイナルファイト。このソフトは業務用から移植されたアクションゲームでしたが、スーパーファミコン版は一画面中に出せるキャラクター数が少なく、業務用にあった二人同時プレイが削除されていたのです。そこで比較的画像が作りやすい「ファイナルファイトで二人同時プレイができる!」というウソ技を掲載してしまったからさあ大変!! クイズ形式のためファミマガ編集部では次号が出るまで電話で答える事ができないので問い合わせはカプコンへ集中。当時はまだメーカーに無許可でウソ技を作っていたためさぞかし迷惑だった事でしょう、後日メーカーの人間が編集部へ直々に怒鳴り込んできたそうな・・・(聞いた話ですが)
 それ以降のウソ技はきちんと事前にメーカーに掲載許可を取り(広報さんの乾いた笑いが辛かった)、そのゲームを持っていない人でも分かるいかにもウソっぽいものを作る様になりました。しかしやはりスーパーファミコン用の画像加工ツールが無いのは困ったなぁ・・・   私も何度かマリオペイントでドット絵を描いて協力はしましたが、あれはドット絵には不向きですからね。
写真の切り貼りで二人同時プレイを再現(画面はメガドライブ版です)
テクノポリス1985年6月号よりファミマガ創刊の告知。背表紙が岡田有希子・・・
次回は不幸なハード3DOM2システムです。た、たぶんね・・・

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