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〜タイトルロゴ編〜


今回はゲームの内容とはまったく関係ないものの、ちょっと意識して見ると面白いゲームのタイトルロゴについてです。
私が思うにタイトルロゴと言うのは「字」ではなく「絵」であって欲しいんですよ。だからパッと見「なんて読むの?」ってくらいがちょうど良いと思っています。普通に考えるとタイトルロゴよりパッケージイラストの方が注目されがちですが、実際にゲーム起動時のタイトル画面ではロゴしか表示されませんよね(レトロゲームではとくに)。やはりタイトル画面と言うのはその作品の顔なので読みやすさも大切かもしれませんが、一枚絵としてのデザインセンスも一緒に楽しみたいなって思っています。
何気なく見ているタイトル画面ですが、パッケージとロゴのデザインが違っていたり、シリーズ毎に微妙に違っていたりします(イースのTとUみたく)。もちろんこれはゲームに限らず、TV番組や漫画、会社のマークなどにも言えるので(テレビ朝日の「愛のエプロン」なんかすごく良いデザインですな)、ちょっと身の回りにある物を意識して見てはいかがでしょうか? 
とりあえず、無作為に思い出した範囲で「コレはいいな!」って言うのを紹介します。

ザ・リターン・オブ・イシター
ドルアーガの塔シリーズは4作程ありますが、毎回ゲームシステムが違うのでロゴも一貫性がありません。安易に「U」とか続編であることをアピールせず、なんとなく「ドルアーガの新作?」と思わせるギリギリのデザインが好印象。
ゼクセクス

タイトル名の良さがロゴ絵としてのバランスの良さに反映される代表例。
この作品は目に痛いゲーム中のビジュアルと、素人っぽさが残る微妙なアニメ絵が強烈なインパクトを残していますが、グラフィッカーのブチ切れて暴走したセンスがここに出てこなくて良かったなと・・・
高橋名人の冒険島W

一見分かりにくいけど、「W」が洞窟の入り口風になっている。あまりシリーズものの「2」とか「U」はこったデザインにしないので、ここまで工夫しているのは結構珍しいと思います。
レナス 古代機械の記憶

キャラクターデザインなどを担当した有名イラストレーターや漫画家がタイトルロゴまでデザインする場合もあります。そういった場合はゲームの世界観に合わせてくれるのがいいですね。
この作品はタイトル画面にもきちんと加藤洋之&後藤啓介氏の独特のタッチが出ていて良いですね〜。そういえば山田章博氏もミスティックアークの画集で何点かタイトルロゴ案を出していましたな。
ハイドライド3

2作目はロゴの下に小さく「U」と入っていましたが、シリーズも3作目になればこのようにタイトルロゴが隠れて読めなくてもいいんです! それがヒット作であるブランド力というものでしょうか? ファミコン世代にはピンとこないかもしれませんが、元のパソコン版はホント一時代を築いた伝説的なシリーズなんですわ。確かに横に「3」を入れると放物線状に「L」を中心としたデザインのバランスが崩れますし、シリーズものであるインパクト与える為にはこの方が良いと思いますね。
ドラゴンスレイヤー

文字通り「ドラゴン」と「スレイヤー」をセンス良くデザインに収めた好例。
後にドラゴンクエストの影響もあり、タイトルロゴに剣が描かれるとこれはファンタジー系のRPGかなって思ったりもしましたね。
パックマン

初期のナムコ作品のロゴデザインはホントいいセンスしています。「C」がプレイヤーキャラクターと被せているところがニクイですな。
ザナック×ザナック

レビューでも言いましたが「×」を中心に上下左右反転し、まず普通には読めないと思いますがそれでいいんです。
練りに練って考えたのか、適当に考えたのかは分かりませんがやっぱりコレが最高にカッコいい!
不思議と昨今はビジュアル思考の作品に限ってタイトルロゴにはあまり力が入っていないような感じがします。例えば場末のスナックの看板みたいなのや、なんのひねりもなくありふれた書体のものなど、少々寂しいのが残念です・・・ 「誰もそんなもんに期待してねぇんだよ」と言えばそれまでですが、キレイな絵を描く「技術」だけではなく「センス」も磨いて欲しいもんですな。

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